
お正月に飾った鏡餅、カビが生えてしまったり、食べられなくなってしまったときに「どう捨てればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
鏡餅は年神様をお迎えする神聖なお供え物ですから、ただゴミ箱に捨てるのは避けたいところです。
この記事では、鏡餅の正しい捨て方とお清めの手順、さらにどんど焼きでの処分方法までをわかりやすく解説します。
神様への感謝を忘れず、清らかな気持ちで新しい年を迎えるための「正しい鏡餅の扱い方」を、ぜひここで確認してください。
- 鏡餅の正しい「捨て方」とは?まず知っておきたい基本
- カビが生えた鏡餅はどうする?安全とマナーの考え方
- 鏡餅を自宅で捨てるときの正しい手順
- 神社の「どんど焼き」で鏡餅を処分する方法
- まとめ|鏡餅を感謝の気持ちで正しくお清め・処分しよう
鏡餅の正しい「捨て方」とは?まず知っておきたい基本

鏡餅はお正月に年神様(としがみさま)をお迎えするための神聖なお供え物です。
そのため、たとえ処分をするときでも「普通のゴミ」として扱うのは避けたいところです。
まずは、鏡餅を捨てる前に知っておきたい基本の考え方を確認していきましょう。
なぜ鏡餅をそのまま捨ててはいけないのか
鏡餅は、年神様の「依り代(よりしろ)」とされるものです。
つまり、年神様が宿り、一年間の幸せをもたらしてくれる存在と考えられています。
そのため、単に「古くなったお餅」としてゴミ箱に捨ててしまうのは、神様への礼を欠く行為にあたります。
鏡餅を捨てるときは、必ず「感謝」と「お清め」の気持ちを込めることが大切です。
| 扱い方 | 意味 |
|---|---|
| そのまま捨てる | 神様への不敬にあたる |
| お清めをして処分する | 年神様への感謝を表す正しい方法 |
現代では生活スタイルの変化により、家庭で神棚を持たない方も増えています。
しかし、鏡餅を通じて「感謝の心」を形にすることは、時代が変わっても大切にしたい日本の心です。
鏡餅を処分する前に確認すべきポイント
鏡餅を処分する際には、いくつかの確認ポイントがあります。
特に、カビや劣化の状態によって「食べられるか」「処分すべきか」が変わります。
また、地域によっては「どんど焼き(とんど焼き)」に出す風習が残っているため、近所の神社の予定も確認しておきましょう。
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| カビの有無 | 白や黒、赤い点がある場合は食べずに処分 |
| 処分の時期 | 鏡開き(1月11日)以降に行う |
| 地域の風習 | 神社の「どんど焼き」や「左義長」に出せるか確認 |
鏡餅の捨て方は、「いつ」「どこで」「どうするか」を意識することで、神様にも自分にも気持ちの良い区切りとなります。
次の章では、特に注意が必要な「カビの生えた鏡餅」の扱い方について詳しく見ていきましょう。
カビが生えた鏡餅はどうする?安全とマナーの考え方

鏡餅を飾っている期間は約2週間ほどですが、その間にカビが発生してしまうこともあります。
昔は「削れば大丈夫」とされていましたが、現代ではカビの危険性が科学的に証明されています。
ここでは、カビが生えた鏡餅をどう扱うべきか、安全面とマナーの両方から見ていきましょう。
カビの生えた鏡餅は食べても大丈夫?
結論から言うと、カビが生えた鏡餅は絶対に食べてはいけません。
カビは表面だけでなく内部まで菌糸(きんし)が入り込み、目に見えない部分にも広がっています。
そのため、表面のカビを削り取っても完全に除去することはできません。
鏡餅のカビには、青カビ・黒カビ・赤カビなど複数の種類があり、発がん性物質や感染症の原因になるものも存在します。
| カビの種類 | 特徴 | 人体への影響 |
|---|---|---|
| 青カビ | 白っぽい青緑色。乾燥に強い。 | アレルギー・肝障害などの原因に |
| 黒カビ | 黒い点状のカビ。湿気の多い環境で発生。 | 呼吸器疾患のリスク |
| 赤カビ | 赤やピンク色のカビ。毒性が強い。 | 食中毒や感染症の危険あり |
昔は食べ物を大切にする意味で「カビを削って食べる」習慣がありましたが、現代ではおすすめできません。
健康を守るためにも、カビが発生した鏡餅は食べずにお清めして処分しましょう。
カビ餅を処分する際に避けるべき行為
カビの生えた鏡餅を捨てるときに注意したいのは、「不衛生な扱い方」と「無礼な捨て方」です。
以下の点を守ることで、神様にも自分にも失礼のない形で処分ができます。
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| カビを削って食べる | 毒素が残り健康被害の恐れ |
| 他のゴミと一緒に捨てる | 神様の依り代を雑に扱うことになる |
| 感謝の言葉を省く | 年神様への礼を欠く行為になる |
カビが生えた鏡餅は、「穢れ」ではなく「自然の経過」として受け止め、丁寧にお清めして手放すことが大切です。
次の章では、実際に自宅で鏡餅を捨てるときの正しい手順を、分かりやすく説明します。
鏡餅を自宅で捨てるときの正しい手順

カビが生えてしまった鏡餅や、どうしても食べられない状態の鏡餅は、自宅でも丁寧に処分することができます。
ここでは、神様への感謝を込めながら、正しい方法で鏡餅をお清めし、処分する手順を紹介します。
準備するもの(紙・塩・新しい袋)
まずは、鏡餅を清めて処分するために必要なものを準備します。
どれも家庭にあるもので代用できますので、特別な道具を用意する必要はありません。
| 準備するもの | 用途 |
|---|---|
| 半紙・白紙・新聞紙 | 鏡餅を置く・包むための清浄な紙 |
| 塩(できれば粗塩) | お清め用として使用 |
| 新しいゴミ袋 | お清め後の鏡餅を入れるための袋 |
準備が整ったら、以下の手順でお清めと処分を行いましょう。
鏡餅のお清めから廃棄までの流れ
鏡餅を自宅で処分するときの流れは、とてもシンプルです。
大切なのは「感謝」と「清浄」の気持ちを持って行うことです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① 鏡餅を紙の上に置く | 半紙や新聞紙を敷き、その上に鏡餅を丁寧に置きます。 |
| ② 感謝の気持ちを込めて手を合わせる | 年神様が一年の幸福をもたらしてくださったことへの感謝を伝えます。 |
| ③ 左→右→中央の順で塩を振る | お清めの作法です。この順番が基本です。 |
| ④ 紙で包み、新しいゴミ袋に入れる | 他のゴミと混ぜず、清めた状態で袋に入れます。 |
| ⑤ 再び塩をひと振りして手を合わせる | 最後にもう一度感謝の気持ちを伝え、静かに袋を閉じます。 |
この手順でお清めが完了した鏡餅は、通常のゴミとして出して問題ありません。
ただし、他のゴミと一緒に入れないことが大切です。
処分時の注意点と心の作法
鏡餅を捨てるときは、行為そのものに「けじめ」をつける意識を持つことが大切です。
お清めは形よりも、心のあり方が何より重要です。
- 処分の日は「晴れの日」や「鏡開き後の数日」が望ましい
- 感謝の気持ちを言葉にすることで、より丁寧な区切りになる
- お子さんと一緒に行えば、日本の年中行事を伝える良い機会にもなる
鏡餅の処分は、「捨てる」行為ではなく「神様をお送りする」儀式のようなものです。
次の章では、神社で行われる「どんど焼き」で鏡餅を処分する方法を見ていきましょう。
神社の「どんど焼き」で鏡餅を処分する方法

鏡餅を自宅で処分するのに抵抗がある場合は、神社で行われる「どんど焼き」でお焚き上げしてもらうのがおすすめです。
どんど焼きは、正月飾りや鏡餅などを清めてお見送りする伝統行事です。
ここでは、どんど焼きの意味と由来、そして実際の参加方法をわかりやすく解説します。
どんど焼きとは?意味と由来
どんど焼き(とんど焼き・左義長)は、お正月に家へお迎えした年神様を炎と煙で天へお送りする神事です。
地域によっては1月15日の「小正月」に行われ、門松やしめ縄、正月飾りなどを一か所に集めて焚き上げます。
この火にあたることで無病息災・家内安全のご利益があるとされています。
| どんど焼きの概要 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 1月15日前後(地域により異なる) |
| 目的 | 年神様をお見送りし、無病息災を祈る |
| 持参できるもの | 門松、しめ縄、鏡餅飾りなど正月関連の品 |
どんど焼きの起源は平安時代の宮中行事「左義長(さぎちょう)」にあるといわれています。
当時は、陰陽師が青竹を束ねて燃やし、その火で一年の吉凶を占っていました。
この風習が民間に広がり、地域の鎮守神(ちんじゅさま)を祀る行事へと変化していったのです。
鏡餅をどんど焼きに出すときの流れ
どんど焼きでは、基本的に「神様に関わるもの」だけを持参するのがマナーです。
鏡餅を出すときは、生のままではなく、必ずお清めを済ませた状態で持っていきましょう。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① 事前に神社の日程を確認 | 地域によって開催日が異なるため、前もって問い合わせましょう。 |
| ② 鏡餅をお清めする | 塩を振って包み、感謝の言葉を添えて準備します。 |
| ③ 神社に持参する | 当日は燃えやすい素材のみを持っていきます(プラスチック製飾りは外す)。 |
| ④ お焚き上げの火にあたる | 火や煙にあたると、1年の健康と幸福がもたらされるといわれています。 |
どんど焼きは、鏡餅を通じて年神様とつながり、感謝を伝える大切な行事です。
家庭で処分するよりも、より正式な形で神様をお送りしたい方にはぴったりの方法です。
地域による違いと参加時のマナー
どんど焼きの呼び名や形式は地域によってさまざまです。
「とんど」「どんだら焼き」「さぎっちょ」など、土地ごとの風習が色濃く残っています。
- 火に直接餅を入れず、係の方の指示に従う
- 金属やビニールの飾りを外しておく
- 火の周りでは静かに見守る姿勢を大切にする
地域の子ども会や自治会が主催する場合も多く、地元との交流のきっかけにもなります。
どんど焼きを通して、「年神様を見送る時間」を家族で共有することが、何よりの供養になります。
次の章では、これまでの内容をまとめ、鏡餅を処分するときの心構えをおさらいします。
まとめ|鏡餅を感謝の気持ちで正しくお清め・処分しよう

ここまで、鏡餅の正しい捨て方やお清めの仕方、そしてどんど焼きでの処分方法を見てきました。
最後に、この記事の要点と、鏡餅を通じて大切にしたい心のあり方を振り返りましょう。
鏡餅を通して感じる「年神様への感謝」
鏡餅は単なるお正月飾りではなく、年神様をお迎えし、一年の幸せを祈るための神聖なものです。
たとえカビが生えてしまっても、その存在に込められた意味は変わりません。
感謝の気持ちを持ってお清めし、丁寧に処分することこそが、本当の「鏡開き」の心」です。
| 鏡餅を通して大切にしたい心 | 内容 |
|---|---|
| 感謝 | 年神様へのお礼を伝える気持ち |
| 敬意 | お供え物を丁寧に扱う姿勢 |
| 継承 | 次の世代に日本の心を伝えること |
昔ながらの行事を大切にすることは、忙しい現代だからこそ心を整える良い機会になります。
小さな鏡餅ひとつにも、私たちの一年の幸せを願う祈りが込められています。
次の年に向けて大切にしたい心の準備
鏡餅を正しく処分することは、「新しい一年へのリセット」とも言えます。
お清めを終えたあとには、神様を送り出した清々しい気持ちを持って、新しい年を迎えましょう。
- 鏡餅を飾る意味を家族で話し合う
- 処分のときは「ありがとう」と声に出す
- 翌年は少し早めに準備し、気持ちを整える
鏡餅をどう扱うかは、そのまま神様や一年への向き合い方を映すものです。
最後まで丁寧に感謝を込めてお清めすれば、次の年も気持ちよくスタートできるはずです。